うわさの舞台裏

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ピース又吉直樹の『火花』が“三島由紀夫賞”逃すも“芥川賞”の可能性あり!

      2015/06/03

matayoshi

今年3月に発売された、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが書いた小説
『火花』が発行部数39万部超えの大ヒットとなり、
第28回三島由紀夫賞にノミネートされていました。

 

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受賞作の発表は5月14日に都内のホテルで行われ、
『火花』は惜しくも受賞を逃しはしましたが、
芸人としての話題性を度外視しても、作品そのもののクウォリティーだけで
かなりの高評価を得ているのです。

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三島由紀夫賞では5つの候補作から2作が残り、上田岳弘氏の『私の恋人』との
一騎打ちとなり選考委員5人の当投票により選ばれました。

結果は1票差で破れはしたものの7月に発表される予定の芥川賞では、
受賞の可能性も十分あるだろうと、
25日発売の『週刊現代』ではそう報じているのです。

 

手の届く距離にある“芥川賞”

芥川賞は、新進作家の純文学短編・中編作品が対象で年2回選出されます。

ノミネート作品のほとんどは、『文學界』『新潮』『すばる』『群像』『文藝』の
“5大文芸誌”に掲載されたものとなりますが、
又吉さんの『火花』は『文學界』に今年1月に掲載されました。

bungakukai

同誌はすぐに売り切れになってしまい、
1933年の創刊以来初の増刷に踏み切ったほどでした。

又吉さんの実力は一定水準を超えていることはもちろん
『文學界』の編集長は、タレントの一面はともかく、
純粋に新人作家として扱いたいと今後の意欲を述べていたといいます。

評論家の栗原裕一郎氏は、又吉さんの実力を高く評価しており、
文芸誌の作品としては上位に入るとし、作家の個性や芸人としてのネタ的要素を
上手く文学の言葉に馴染ませて表現していると『火花』の魅力を語っています。

芥川賞選考委員の立場からすると、
受賞者が一発屋で終わることがあってはならないと
危惧せざるを得ない事情があり、
芸人として多忙を極める又吉さんが今後、
“二足のわらじ生活”になるかどうかも
決して無視できない要素と推測されるようです。

「『火花』は本職が芸人の作家にしてはよく出来ている、というレベル
でななく、もしこれが違うペンネームで、無名の新人の作品として
登場したとしても“新人賞候補”として注目されるだろう」
と評価するのは書評家の豊崎由美氏。

 

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『火花』の魅力

若手芸人である主人公が破天荒な先輩芸人に弟子入りするところから
『火花』の物語は始まります。

主人公は、先輩の自由奔放で強力な個性に振り回され、
友情と葛藤と女性の存在がリアルに絡み合い、芸や笑いとは何かを探求していきます。

会話のリズムやユーモア、そして哀愁感漂う人物描写は読んだ人に
何とも表現し難い読後感を与えるのだそうです。

 

又吉少年の運命を変えた太宰治

以前『火花』がランキング入りした当初、
『王様のブランチ』(TBS系)のコーナーで又吉さんが取り上げられていました。

芸能界随一の読書家・又吉さんの自宅はまるで要塞のように
本に囲まれた生活が映し出されていました。

又吉さんが過去に影響を受けた作家は、多くの読書家がそうであるように
彼もまた太宰治だったと述べていました。

中学生だった又吉さんは代表作の『人間失格』を読み、感銘を受け
それ以来“マニア”となってしまったといいます。

自宅の本棚には、太宰治の小説はもちろん、
研究書の類いも数多く並んでおり、
まるで学者のような姿勢が感じられるほどでした。

お墓参りや青森の生家「斜陽館」へも足を運ぶことを始め、
以前、住んでいた東京・三鷹市の住所は太宰の旧住所だったそうです。

 

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